街なかの池、足環を装着している鳥を見ることがある。 デジカメは、足環を撮影して画像から記号を識別するのに威力を発揮する(ハズ) その1: オナガガモ メス 広場にいたオナガガモ 右脚に足環をつけていますね ちょっと攻撃的(汗;) 足環をちょっと拝見 上下逆さまに装着 (一番重要な最下段の情報が摩耗で読めなくならないように 逆さまにしていることがあるそうだ) 画像を拡大して 1行目 「・・・HO 」 2行目 「・・・/(?)PAN 」 → 「JAPAN」ですね 3行目 「・・・86436」 (3行目先頭の8はかろうじて判別) 角度を変えて撮影 垂直方向 「III(?)FORM」 → 「INFORM」 ですね 1行目 「KANKYO・・・」 → 「KANKYOCHO」かな 2行目 「TOKYO ・・・」 3行目 「10A・・・」 貴方の足環番号は INFORM KANKYOCHO TOKYO JAPAN 10A86436 でよろしいでしょうか その2: オナガガモ メス 池のほとりでボーッとしている・・・ これはシャッターチャンス!(足環の・・・(汗;)) この個体の足環はそのままの向きで読める 1行目 「KANKYOCHO 」 2行目 「TOKYO JAPA・・・ 」 3行目 「10A97・・・」 1行目 「・・・HO 」 2行目 「・・・PAN 」 3行目 「・・・97814」 貴方の足環番号は KANKYOCHO TOKYO JAPAN 10A97814 ですね あれっ? どこ行くんだ!?(汗;) (撮影時点では、すべての足環記号を 写せたか、わからないので大慌て・・・) エサ撒きにつられたのだった・・・(大汗;) その3: オナガガモ メス ケンカ (汗;) 左のカモの左脚に足環 垂直方向 「INFORM」 1行目 「KANKYOC・・・」 2行目 「TOKYO JA・・・」 3行目 「10A9・・・」 「・・・796」 垂直方向 「INFORM」 1行目 「KANKYOCHO」 2行目 「TOKYO JAPAN」 3行目 「10A9?796」 3行目アルファベットの後ろは5文字の数字のはずなので あと一文字足りない・・・(困;) この写真の足環を思いっきり拡大 「・・・99・・・」が読めた!! 貴方の足環番号は INFORM KANKYOCHO TOKYO JAPAN 10A99796 でしたか(ホッ) その4: ウミネコ 右脚に足環をつけている これはユリカモメ・・・だが ユリカモメを撮っていたのではなくて ウミネコの足環を狙っていた(汗;) (しかも、末尾が「9」しかわからず・・・) 1行目 「KANKYOC・・・」 → 「KANKYOCHO」 2行目 「TOKYO JA・・・」 3行目 「9A28・・・」 1行目 「・・・OCHO」 2行目 「・・・APAN」 3行目 「・・・8819」 貴方の足環番号は KANKYOCHO TOKYO JAPAN 9A28819 ですね この池も、一時期(初秋)まったく姿を見せなかったウミネコたちの中で、 ここを"ふるさと"(*)と思ってか、再び舞い戻ってきたのでしょうか! * ご近所の動物園にいたこともある"保護放鳥"の1羽 そればかりでなく・・・ ドバトとケンカをして、 しかも負けてしまったのも 貴方ですね!!(笑) 「チィ〜〜ッ! 足環のせいで ハトより弱いことがバレてしまったじゃないか!!」 と嘆いていたかは定かではない・・・ 以前(2007年4月6日)のブログにも掲載したが、野鳥の足環情報を つきとめるのは容易ではない。 また、足環装着が鳥にとってストレスになっていないかとか、 足環が写っていた時の写真の作品的な価値観など、 考えることがあるのも否定できない。 それでも顔つきだけでは個体識別が困難な鳥たちの 年齢、生息地、移動距離、行動 などの生態を知り、鳥たちの"将来"を考えていくための 重要な情報源になっていることは確かだ。 街なかに飛来する鳥の足環のデジカメ撮影、 得られた情報が不十分な場合、今度は識別依頼先の方が 苦労することになるので、足環の仕組みを理解して、 十分量の情報を入手しようとすると、なかなか思うようにいかないが、 それでも野山に比べればはるかに情報を得やすく、 ましてや再捕獲や偶然死体を発見・回収に頼る方法に比べれば、 情報入手の確率は非常に高いことは確かだろう。 このブログに掲載できないような画像の山も出来ますが(汗;) それも楽しみの一つにして(笑) 皆さまもチャレンジなさってみてはいかがでしょうか! 鳥の足もとばかり狙う、変な人と思われるのを覚悟で・・・(苦笑;) [足環の仕組み、足環情報の依頼のご参考] 財団法人 山階鳥類研究所 http://www.yamashina.or.jp/ (トップページ) Japanese > 足環のついた鳥を見つけたら > ・足環のついた鳥を見つけたら (足環回収の報告方法) ・足環 (足環の仕組み) ・フラッグの付いたシギ・チドリ類を見つけたら (カラーフラッグ観察の報告方法) [おまけの参考] 足環画像でどこまで足がつく? ウミネコ・オシドリ (2007/04/06) http://matsumalog.at.webry.info/200704/article_6.html MatsumaRoom分館 http://homepage3.nifty.com/matsumaroom/ MENU→鳥やしき→特集:足環で鳥の足がつくか (一番下 (汗;)) |
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タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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オナガガモ・ウミネコの足環情報から
ホームページMatsumaRoom分館、そして11月24日のブログに登場した、 街なかの池の足環をつけたオナガガモやウミネコ、 山階鳥類研究所 標識研究室の方より、足環の解読情報を いただきましたので、おおまかなところを報告いたします。 ...続きを見る |
MatsumaLog 2007/12/03 00:07 |
帰ってきたウミネコ
秋口になると、街なかの池からすっかり姿を消していたウミネコだったが、 久しぶりに聞く鼻の詰まった猫のようなニャーニャー声!! ...続きを見る |
MatsumaLog 2008/10/22 03:19 |
内 容 | ニックネーム/日時 |
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ウミネコの会員番号「9A28819」さんは、毎朝のように決まった場所にいますね。「おお、足環付けてる」と撮り始めると……「またコイツかぁ」となってしまいます。 |
メンバラ 2007/11/24 19:15 |
興味深く読ませていただきました。 |
通信使 2007/11/24 19:52 |
メンバラさま、このウミネコは常連もいいトコかもしれないですね(笑) |
matsumaru 2007/11/25 01:17 |
通信使さま、考えることは多々ありますが(汗;)、貴重な情報を生かして鳥さんたちのことを考えることも、考えることの1つなのかなぁと考えようと考えています(日本語が怪しい(汗;)) |
matsumaru 2007/11/25 01:25 |
足環の情報が何処まで活かされているんだろうって、疑問に思う事が有ります。(私が知らない所で活かされているとは思いますが・・・。) |
fujio 2007/11/25 19:25 |
fujioさま、たしかに私自身、"かすみ網"というと、網に翼がからまった姿や、ツグミがここまで減少した"昔の乱獲時代の負のイメージ"が浮かんできてしまうのは、私も年をとったせいかな(汗;) |
matsumaru 2007/11/26 04:24 |
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